読むだけ!薬剤師転職完全マスター

2016年10月24日

セルフメディケーションの推進と薬剤師の役割

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海外では医療におけるセルフメディケーションを推進する動きが顕著です。セルフメディケーションとは、医師や医療施設に過度に依存することなく、自分自身の健康管理を自己責任で行うものです。病気や怪我をしないように予防にこころがけること、食事や生活習慣に配慮して健康な身体を維持することや、軽度の身体の不調を自身で手当てすることなどが含まれます。

WHO(世界保健機関)は2006年に公表した薬局業務に関するハンドブックの中で薬剤師の役割について指摘しています。調剤業務に偏りがちな従来の業務について、将来的には総合的な健康管理のプロフェッショナルになるべきであると提言しています。

つまり今後は患者自身が、自らの身体に関する健康管理を積極的、自主的に実施する方向にシフトしていくので、その際の相談役として薬剤師の存在がとても重要です。一人一人の心身全般に関する傾向を理解し、適切な助言をしていくことが求められていきます。