多くの薬剤師が勤務先を病院にしたいと希望しています。その方がキャリアアップの道が広くなるからです。そのため、勤務する病院も総合病院や大学病院など大きなところを希望する人が多いのも特徴です。しかし、最近では精神科などの診療科目が少ない専門病院を選択する人も増えてきています。
こうした専門病院では知識が偏ってしまったり扱う医薬品が少ないのでキャリアが積めないと考えられがちですが、実際はそうでもありません。専門病院の医師は専門外のことはあまり理解していない傾向があります。そのような場合に頼りになるのが薬剤師の存在です。
専門外の薬について医師からたくさんの質問を受けることがあり、その質問に答えるためにはしっかりとした知識を様々な部分で養う必要があります。そうするうちに専門外の薬の知識も自然に習得されますので、知識は偏るどころか幅広くなり結果的には良いキャリアを積んでいることになります。